経営改善のポイント~第1ステップ
倒産に向かう「負の連鎖」を断ち切る
このステップでは、
倒産に向かう「負の連鎖」
について学びます。経営危機に直面した時、経営者は「この経営危機を誰にも悟られてはいけない」と追いつめられ、孤独になり、冷静な判断ができなくなります。私たちもそうでした。
経営者の頭の中にあるのは「資金繰り」のことばかりになってしまい、ひたすら会社の存続のみを考えた対策しか取れなくなってしまいます。当然、会社創業時の理念やビジョンなどは、すっかり消え去っています。「顧客」のことも頭から離れていますから、ますます経営悪化の道を転げ落ちていきます。
具体的には、「資金繰り=売上」または「資金繰り=借入」と短絡的に考え、利益を無視した売上アップ対策を図ったり、返済の見込みのない無理な借入に走ってしまいがちです。
何とか「借入」で一息ついたとしても、数カ月もすれば以前よりいっそう資金繰りが厳しくなります。当然です。「経営のあり方」そのものには何も手を打っていないのですから……。
こうした短絡的な行動は、倒産へ向かう「負の連鎖」を引き起こしてしまいがちです。
「負の連鎖」とは、経営状況が悪い場合に陥りやすい悪循環を意味し、なるべく早い段階で手当てをしないと、「最悪の倒産」に至る可能性が高くなります。
最悪の倒産に至る「負の連鎖」
身の丈に合わない投資や借入

自己資本比率の悪化

支払利息や借入返済の増加

赤字

資金不足

無理な売上UP対策・利益なき受注

売上の伸び以上の経費の増大

さらに利益減少・赤字拡大

資金繰り悪化

一発逆転を狙った過大な借入や投資

ますます利益減少、慢性的に赤字。資金繰り急激に悪化

累積赤字や債務超過に陥る

銀行借入困難に

個人の預貯金や保険解約で資金繰をカバー

経営者の頭の中は資金繰りばかり

カードローンに手を出したり、友達や親戚に無心する

加速度的に増加する累積赤字や債務超過

完全に資金繰りに行き詰まる

商工ローンや街金融に手を出す

最悪の倒産
その後の人生の対策を打たずに倒産(夜逃げ・一家離散・自殺など)
「負の連鎖」に陥っている経営者は目先のことしか見えません。いろいろな情報に惑わされて、薬でも毒でも、飲めるものは何でも一緒に飲み込もうとします。そうした状況から脱却するため、第1ステップではまず、【負の連鎖】を断ち切ってもらいます。
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